2019年2月22日 アステールプラザにて「かやぶきシンポジウム2019」を開催いたしました。

定員100名を大きく上回る120名強のかやぶきファンの方がお越し下さいました。

茅葺きということもあるのか、建築関係の方は元より、直接建築とは関係の少ない方の参加が目立ちました。

・教育委員会の方

・自治体 地域おこしの方

・農業・林業に従事されている方

・里山の活性化を考えるNPO等の団体

など多種多様な方々に茅葺の奥深さを感じました。

 

司会は、近畿大学工学部建築学科 准教授 市川 尚紀氏に努めて頂き、

1)基調講演
広島の茅葺き民家 講師:茅葺き職人 沖元 太一氏(広島茅葺屋根工事店 代表)
世界の茅葺き事情 講師:茅葺き職人 相良 育弥氏(くさかんむり 代表)

2)茅葺き談義
パネラー:相良 育弥氏×沖元 太一氏
コメンテーター:上田 進氏(西中国茅葺き民家保存研究会 代表)
モデレーター:市川 尚紀氏(近畿大学工学部)

という内容で進行いたしました。

日本ではすでに過去のものになっている「茅葺き」ですが、

世界ではいまだに普通に使用されている国もあり、オランダでは都市部の新築住宅や役所にも施工がしてあるということで、非常に驚きました。

広島においても、現地再生された茅葺きの紹介もあり、新しく葺き替えられた茅葺きの美しさに感動しました。

途中、世羅にある空き家の茅葺民家を長崎県五島市へ移築されたプロジェクトも紹介され、その取り組みに移築再生の醍醐味を感じました。

また農山漁村文化協会さんより様々な書籍をご用意頂くことが出来、会場がより賑やかになりました。

終了後、懇親会を開催。

約50名程度の懇親会では、様々な方と名刺交換や茅葺談義で盛り上がりました。

 

これを皮切りに広島の茅葺きが盛り上がるような取り組みにして行きたいと思います。