古民家再生には、一般木造よりも遥かに専門的な知識が要求されます。

昭和25年に制定され、た、建物を建てる際に、守らなければならない最低限度基準を定めた法律「建築基準法」

 

建築基準法に定められている現代の木造住宅の改装にはテキストが用意されており、特に昭和56年以降の建物(新耐震基準を満たしている建物)にはある程度の安心を国が定めています。

しかし、築100年以上経つ木造住宅、いわゆる「古民家」と呼ばれる建物はどうでしょう?

 

これ以前の建物には明確な基準がありません。

これからは「伝統再築士」という専門家が、古民家改装を担っていくと思います。

伝統再築士とは、

再築基準検討委員会の答申に基づいて策定された再築ガイドラインに基づき、次世代に引き継ぎたい文化的価値の高い伝統的な木造建造物を残す為の専門の知識を有するものを育成することを目的とした一般社団法人住まい教育推進協会が認定する資格制度で、古民家を残す取り組みをしたいという方、古民家を扱いたい建築士の方はこれから必須となりそうです。

 

又、その伝統再築士で結成されている「日本伝統再築士会」

日本伝統再築士会は、伝統再築士有資格者の所属する団体であり、一般社団法人全国古民家再生協会と連携して一般社団法人として平成29年2月に発足し47都道府県にその支部を設置していきます。 その拡大と推進、再築基準に則った古民家の再築提案をおこない、日本の住文化の再興・古民家の再築推進を目指すとともに、伝統再築士の職能を生かし、 社会貢献を進めるため他団体と連携を図り、地域に密着し住民と一体となった主体的な地域貢献活動を行っています。

各地で安心・安全をモットーに日本伝統再築士会が広がりを見せてきております。

広島においても今後、このような専門家の広がりや支部の結成を推し進めていきたいと思います。

ご興味ある方、是非お問い合わせくださいませ。