以前古民家鑑定をしていただき、現在改修工事を行っている現場に行ってきました。

築120年の古民家。今まで幾つかの増改築を経て現在に残っています。

 

古民家鑑定で確認した所、小屋組や桁、梁はまだまだ使えそうでが、

敷き土台、柱が劣化しているので交換・根継ぎが必要な現場です。

古民家再生協会広島の会で再生プランを考え、チームとして工事を進めています。

 

お客様からのご希望は

「今まで利便性の為に増改築を繰り返してきた為、この家の伝統的な趣が失われてしまった。新建材や増築部分を取り除き、昔の風合いを戻し、これからさらに100年維持できる工事をして欲しい。」

とご用命頂きました。

基礎に関しては石積みを取り除き、コンクリート製の基礎だけにしてしまう選択肢もあったのですが、それでは古民家の良さが半減してしまうと思うのと、(コンクリートの耐用年数は70年くらいと言われています)

これまで100年耐えてきた石積みを崩すのももったいないと考え、あえて残し、その代わり地中に隠れてしまう部分で既存の石積みをサポートしようと考えました。(石は自然素材なので半永久的に持ちます)

 

 

石積みの下の地盤を傷めないように手掘りで周りを掘っていきました。

 

機械が入らないので人の手でコツコツ進めていきます。

これからベース打ち、鉄筋組などに入っていきます。