広島市で70年余り続いてきた老舗料亭「う越久(うおきゅう)」が3月末閉店されました。

戦後の間も無く建設された同建物は、復興のシンボルとして今日まで地域に根付いて存在し続けていました。これまで、数多くの政財界人や著名人を迎えてこられましたが、建物の老朽化などから閉店を決断されました。

料亭と旅館として、多くの方に愛された「う越久」。

旬の食材や見事な日本庭園に惹かれ、遠くからでも訪れるお客は多かったそうです。

 

すでに解体は決まっているとの事ですが、意匠性に優れた建具や造作材、選りすぐりの床の間材など非常に希少な部材がふんだんに使用されておられ、何か活用方法がないかとご相談。

女将さんと内観させて頂くに連れて、この建物の歴史・価値を改めて考えさせられました。

(もう少し早くお聞きしていれば、これだけの建物を解体せず活用のご提案が出来たかもしれない事が悔やまれます…)

 

広島市に残る貴重な建物。

形は変えても、後世に伝えれる取り組みになることを祈ります。